はじめに

愛されている動物がたくさんいる一方で、不幸な一生を送っている動物もたくさんいるという悲しい現実。

私は、ずっと小さいころから動物が大好きで、動物の写真を撮っています。ここには、動物好きな私個人の観点で動物に対する個人的な想いを書かせていただきたいと思います。

これによって決して誰かを批判したいと思っているわけではありません。動物愛護という言葉もあまり好きではなく、一方向からの観点で物事の全てを判断することは不可能だと思っています。

読んでくださった方に、むりやり意識を変えろというわけではなく、それぞれ自分なりの感性で受け止めて、なにかを感じていただければいいなと思います。

少しでも動物にとって暮らしやすい環境がつくられていくことを願って--。

動物実験について

無知な私には、動物実験の全てを悪い物だとは言いきれません。ただ、中には目を覆いたくなるような残虐な現実もあります。


例えば、やけどの実験のためにお腹を焼かれる犬や、ストレスの実験のためにハンマーで何度も何度も殴られる犬、意識のあるうちに頭に電極を埋められて電気を流されるサル。電気ショックを与えた上に拷問し、攻撃的にさせ殺し合わせられた穏和なサル。


無理やり病気にされたり、ケガを負わされて、手術され回復したらまた別の手術をして…の繰り返しをされたり、想像もできないような残酷な「実験」が行われてきました。


これはホンの一例ですが、昔イタリアでプルートという名前の犬が研究者に前足を胸部に縫い付けられ、実験後は捨てられ、5年後、野犬収容所で保護されたプルートは、ついに衰弱して死んでしまいました。「犬を餓死させるにはどのくらいの期間が必要か?」そんな実験のために、プルートは苦しい一生を強いられたのです。


またサルも、人類に近いということで色々な実験に使われます。とある「愛情」についての実験で犠牲になった赤ちゃんザルは母親から引き離され、狭い檻のなかで急激に冷たくなったり熱くなったりする「モンスターマザー」をあてがわれ、ついに檻の隅にうずくまって死んでしまったそうです。その結果を、研究者は「ブロークンハート(失恋)」と診断しました。そんな実験、する必要があるのしょうか??


タバコは有害か無害か?の実験のために頭を固定されて、一生無理やりタバコを吸い続けさせられたり、病気の治療のために無理やりガンにさせられたり--。


しかもそんな不自然な実験で得られた結果は必ずしも人間に当てはまるものではないのです。


他の動物と人間は大きさも性質も全然ちがうものだし病気は人為的になるものではなくて、「病は気から」というように精神的要素もかなりの影響があるものと思います。


実際、サリドマイドなどのように、動物実験で安全とされた薬でたくさんの人が死亡した事件もあります。


アメリカでの実験によると、動物を使った毒性試験で安全でも、人間だけに副作用が起きるものが54%(1993年調べ)もあるそうです。


それでも動物実験は信用できるといえるでしょうか?


ドレーズテスト (お化粧品の動物実験)

うさぎは声を出して泣くことができないので、実験には好都合で、首を固定され、目に薬品を入れられ、どのくらいの量で目が腐るかを実験されたりします。


一匹や二匹ではありません。日本では年間で約30万匹のうさぎが犠牲になっています。ただなんとなく、「動物で実験したんだから安全だろう?」と思うかもしれませんが「動物で実験をしなければいけないような危険な成分が含まれている」という考え方もできます。


しかも、今現在売られている薬や化粧品はもう充分すぎる程たくさんの種類があります。なのに今更、更に実験してまで新成分を加える必要があるのでしょうか。


そんなふうに、ほかの動物の命を犠牲にしてつくった化粧品で本当に美しくなれるのでしょうか?


実験しなくても全然安心なものはたくさんあります。メーカーによっては、「実験していない」ことをアピールしてる会社もあります。ほとんどが海外メーカーのものですが実験し無くてもいいものがあるなら、そのほうが自然でお肌にもいいと思うんです。


次にお化粧品を買い替えるとき「動物実験していないかどうか?」も、ひとつの基準として選んでみてはいかがでしょうか。

動物実験の代替法

動物で実験をしなくても、代替法は数多くあり、これらは動物実験より確実な結果を得ることができるうえにコストも時間も大幅に収縮できます。以下に一例を挙げてみます。


「アイテックス」
ソラマメから抽出した試験薬で対象物質の刺激が強いほど溶液が濁る眼刺激性試験


「スキンテックス」
カボチャの皮から抽出したたんぱく質の繊維網で出来ていて、刺激に対して人の皮膚と同じような反応を示す、皮膚刺激性試験


「コロジテックス」
コラーゲンでできた人工皮膚で、物質が接触すると色が変化し腐食性が測定される。


※これらは動物実験よりはるかに簡単な試験で、しかも5000種類以上の物質に使用でき、ウサギの目や皮膚に毒を塗って観察するより断然わかりやすくて信用できるものです。


「フレイム法」
培養された細胞に物質を加えて、24時間後にたんぱく質に着色する性質の試験液を加える細胞毒性試験法。健康な細胞ほど多くのたんぱく質を含むため毒性が低いと強く着色し鮮明なブルーになる。


「NR法方法」
フレイム法とほとんど同じで、人のケラチノサイト(角質生成細胞)を用いる。

捨てられる命

「ペットショップでペットを買う」あたりまえのことのように
思われますが、ペットショップ以外にも、新しい飼い主を待っている動物はたくさんいます。


日本では、捨て犬・捨て猫、野良など一年間で約70万匹もの動物たちが保健所などで殺されています。「元ペット」の動物もたくさんいます。生まれたばかりの赤ちゃんもいます。例えば捨て犬を拾ったり、ペットを途中で飼えなくなったと保健所に預けても、待っているのは安楽死です。


安楽死と言っても、実際は、狭い部屋にたくさんの動物がいっぺんに押し込まれ、ガスを送られて何分間も苦しみながら死んでいくのです。それで死ななくても、死体と一緒に火葬され、生命がつきるまでの間ずっと苦しみもがくのです。どんなに恐いことか、想像も出来ないです。


しかも、自治体によっては動物実験をしている企業や大学等の研究機関へ保護した動物を払い下げをしているところもあります。元飼い犬で、人間を信用し、よくなついている犬こそ、実験には好都合なのです。


不要犬ポスト(いらなくなったペットを捨てるゴミ箱)を 設置したり、定点収集(決められた日の決められた場所にペットを連れていって捨てる)というゴミの回収のようなシステムでペットを引き取る自治体もあるのです。これらはペットを捨てやすくするためのものです。


そんな事より出来る限り、新しい飼い主さんを探すことに力を入れるべきではないでしょうか。実際、そうして殺処分される動物をゼロにできた自治体もあります。


ペットがほしいなと思ったとき、または周りにそういう人がいるとき、救いを求めている動物たちのことを思い出してみてください。


ひとつでも多くの命が救われますように--。

ペットショップのあり方

ペットショップやブリーダーの元にいる動物たちも大きくなって売れ残ったら、結局最後は捨てられたり実験用に安く売られたりしているのです。


現在日本の動物取り扱い業は、海外の"許可制"に比べいまだ届け出制です。届さえすれば、だれにでも「命の売買」ができてしまうのです。


飼い方の詳しい説明もなく売上のためだけにペットをすすめたり、大型のペットショップだと、病気になったら返品できるなど動物の命を商品としてしかみてないとこもあります。


例えば、ヨーロッパではペットショップでペットは買えません。飼いたいひとは、ブリーダーに直接お願いします。ブリーダーは自分の仕事に誇りをもっているので、信用できると認めた人間にしか売りません。また、ペットを買うお金のないひとは、積極的にシェルターから動物を引き取って飼うのです。


アメリカにも、ペットを売ってないペットショップがあります。かわりに里親募集の貼り紙が貼ってあって、ペットを飼いたいひとは捨てられた動物を引き取って飼うそうです。


今すぐ皆にペットショップでペットを買うなと言ったら、売れ残ってしまった大量の動物たちが処分される事になります。これから先、少しずつ時間がかかっても、日本のペットショップのあり方が良い風に変わっていくといいなと思います。

毛皮について

一枚の毛皮のコートをつくるのに、何匹もの動物が犠牲になっています。野性のキツネ等を使うときにはよくトラバサミが捕獲に使われます。


トラバサミは、刃のついた輪っかで、手足や頭がつかまってしまった動物は、逃げることもできず発見されるまで何日も苦しんで、餓死するものもいます。


生き長らえても、毛皮業者に見つかって、結局、残酷に殺されてしまいます。


また、毛皮用として飼われている動物たちは狭くて汚い檻にぎゅうぎゅうに閉じ込められて、不衛生から病気になるものや、精神的におかしくなって、共食いしたり自分の赤ちゃんさえ食べてしまったりするものもいます。


そして最後は口と鼻をふさいで窒息させられたり、棒で何度も殴られたり、電気を流されたりして、殺されてしまうのです。


見栄えはきれいな毛皮のコートでも、たくさんの動物の犠牲の上に作られているのです。

北極などの極寒の地で、生きるために自ら動物を殺して毛皮を着る人、そういったひとたちを責めるつもりはありません。ただ、毛皮じゃなくても防寒に優れた繊維がたくさんある日本で、ファッションとして毛皮商品を買う理由が、どこにあるのでしょうか…。



 
     

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